更年期とは|分かりづらい更年期の定義、症状、対処法をまとめてみました

アラフィフ女子は、家のこと、仕事、パートナーとのあれこれ、子供や親のケア、お孫ちゃんの面倒もあったり、なんやかんやと忙しい。それでも毎日必死に人生突っ走って、気がついたら、

あれ、なんか調子悪い…
すぐ疲れる、眠れない…
何もしたくない、なんか不安…
病気とまでは言えないけど、体調が今までとは明らかに違う…
これって更年期?
と感じる女性は、多くいらっしゃると思います。

そんなモヤっとした心と体の不調を感じている女性の方に、そもそも更年期って何だろう?という疑問と不安を解決できるよう、更年期の定義と症状、対処法をざっくりまとめてみました。


【目次】

※男性の更年期症状についてまとめたものは、こちら


● 更年期って何? 更年期の定義とは

日本産婦人科学会では、更年期を次のように定義しています。

“ 閉経前の5年間と閉経後の5年間とを併せた10年間を「更年期」といいます。更年期に現れるさまざまな症状の中で他の病気に伴わないものを「更年期症状」といい、その中でも症状が重く日常生活に支障を来す状態を「更年期障害」といいます。”

これ、結構分かりずらい…
じゃあ「閉経」っていつ?って話ですよね。


閉経年齢っていつのこと?

閉経年齢は、最後の生理から12カ月間生理が来なくなった時に、最後の生理が来た時の年齢を閉経した年齢とします。

つまり、閉経年齢は、閉経してから1年後にしか分からないということいなります。

そして、閉経を迎えない限り更年期も分からず、閉経年齢がはっきりした時点で、更年期はすでに6年目に突入しているということになります。

平均的な閉経年齢は50歳と言われています。


● 更年期の主な症状について

更年期のさまざまな不調は、一般的には、卵巣の機能が低下して、女性ホルモンのエストロゲンが急激に減ることに身体がついていけずに起こると言われています。

しかしエストロゲンは、急激に減ったり、また増えたりします。血液中のエストロゲン濃度がゆらゆら変動することで、こころも体も不調を感じやすくなります。

主な更年期の症状は、主に3つに分類されています。

① 自律神経症状

・のぼせ、ホットフラッシュ、ほてり、
・汗が止まらない、寝汗
・動機、めまい、胸が苦しい
・冷え
・不眠症

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① 精神症状

・イライラ、怒りっぽい
・気分の落ち込み、うつ、不安感
・やる気がない、何もしたくない

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③ その他

・疲労感、すぐ疲れる
・頭痛、肩こり、腰痛
・関節痛、指が痛い
・頻尿、陰部の違和感
・生理のバラつき、不正出血
・皮膚の乾燥、皮膚のかゆみ
・ドライアイ、ドライマウス
・手足のしびれ
・いびき
などがあります。

更年期に現れる症状はさまざまで、その不調の種類は200以上とも言われています。


● 更年期の治療法について

更年期の治療法は主に3つで、
ホルモン補充療法、薬、漢方薬があります。

血液検査で女性ホルモンの数値を調べてから処方されます。

煎じ薬の漢方など一部を除いて、健康保険が適用されます。

① ホルモン補充療法(HRT)

ホルモン補充療法は、減ってしまった女性ホルモンであるエストロゲンを、外から補ってあげようという治療法です。

種類は、飲み薬、パッチを貼ることで皮膚から吸収する貼り薬、塗り薬があります。

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② 抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬

うつ症状や、不安感など、精神症状が強い場合は、抗うつ剤や抗不安薬が処方されることもあります。
疲れているのに眠れないなど、睡眠の不調を強く感じる方には睡眠導入剤が処方されます。

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③ 漢方薬

気・血・水のバランスを整えることで自律神経の乱れを整えます。
多彩な更年期症状に1つ1つ薬で対応するというより、全体的な体質を整えたい時に向いています。

ホルモン補充療法があまり効かない方や、ホルモン剤や薬に抵抗がある方におススメです。


● 薬以外の更年期対策について

① 生活習慣の改善

何はともあれ、生活習慣の見直しは大切です。
40代、50代は、体力、代謝、回復力、メンタル、全てにおいて20代、30代とは違います。

・食事のバランス、量はどうか?
・適度な運動習慣があるか?
・よく寝ているか?
・ストレスを抱え過ぎないか?
・適度に日光を浴びているか?

これらはとてもつまらない対策ですが、規則正しい生活は、健康に生きるための基本中の基本です。
まずは、日々の生活を見直してみて、改善できることからやってみることをおススメします。

そして、何よりも大切なのは、睡眠です。
睡眠時間をしっかり確保するだけでも、疲労感が減ったり、気分がすっきりします。

ご自身の生活に「無理が続いていないか」をしっかりチェックしてみましょう。

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② 鍼灸治療

ひとつひとつの症状についても、体質改善や自律神経やホルモンバランスを調整する全体的な面も、両方のアプローチが可能です。

ホルモン療法や、お薬をなるべく飲みたくない方には、鍼治療もかなり期待されています。


● 大豆イソフラボンは、更年期に効果あり?

大豆イソフラボンが、エストロゲンのような作用をしてくれるので、大豆製品を摂ると、調子が良くなる女性がいるというのは昔から言われていました。

しかし、それは、大豆製品を食べて、腸で「エクオール」という成分に変換できるタイプの人に限られます。
日本人女性の半数は、エクオールに変換できないタイプと言われています。

自分が変換できるタイプかどうかは、尿検査で分かります。(病院ではなく、現在はインターネット上で売られているキットを買って尿を郵送する検査)

もしご自身が、変換できるタイプであれば、大豆製品を積極的に摂るというのもいいでしょう。
変換できないタイプであれば、エクオールに変換させたサプリメントを摂取するという方法もあります。


● そもそも更年期症状なの?除外診断も大切

更年期の症状には、実は更年期以外の病気が原因という可能性もあります。

例えば、
疲労感、倦怠感といった症状が、甲状腺の病気、糖尿病、うつ病ということもあります。

また、動悸や息切れが、更年期によるものなのかを判断するためには、心肺機能に問題がないか、呼吸器や循環器での検査が必要な場合もあります。

様々な不調が、本当に更年期によるものなのかを判断するには、医療機関での検査も大切です。

そして、特に大きな病気はなく、更年期の症状と診断されたら、今すぐどうこうしなければ…と焦らなくても大丈夫です。


● 私、更年期鍼灸師が考える更年期対策

更年期をむかえると、今まであまり感じなかった様々な症状に悩まされます。
不安になることも多いと思います。
医療機関で、特に大きな病気はないです。更年期ですね。と言われたら、ガッカリせず、決してご自身を責めることはしないでください。

あなたは、ちっとも悪くない。
全部、ホルモンのせいです!!!
頑張って今日も生きている証拠です!
だから、焦らず、不安にならず、大丈夫です。

更年期の女性のうち、4割くらいの人は、生理周期がバラバラになってきた、生理が来なくなったという月経の変化以外、あまり不調を感じずに過ごしています。
ですので、更年期だからといって、身構え過ぎる必要もないかと思います。

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そこで、私は思うのです。
「割り切る」っていうのも、ひとつの手かと…

考え方が後ろ向きだと、批判されそうですが
「しょーがないなぁ…。私、頑張って生きている。えらい!」って思うことで、むしろ心が楽になるのではないでしょうか?

困りごとに対して、対策は必要です。
不調は、改善が必要です。
でも考えすぎると、かえって疲弊します。

あれはどうだ?
これはどうだ?
と、いろいろ調べたり、試したり、

「おー、これは効いたわ!」と感じたり、
「全然効かないじゃん!」とイライラしたり…

更年期不調をどうにかしたい!と考えあぐねて、不安に振り回される毎日を送るのであれば、「ホルモンのせい!」と、いさぎよく割り切るのも素敵な対策かと思います。

割り切ることで、逆に楽になれることもあると思います。

自分が苦しい状態にあること、困っている状態は、我慢と根性ではどうにもなりません。
とにかく、調子がいい状態を手にする、自分をご機嫌にしてあげる。
そのためには、病院や専門家に相談して、頼ってみることも大切です。
時には治療やお薬も必要でしょう。

そして、更年期の自分を愛でてあげることもとっても大切です。

今回は、更年期の定義、症状、対処法をまとめてみました。

更年期を知って、焦らず、不安がらずに、
穏やかな気持ちで、これからの人生を前向きに生きていきたいですね。


● Information

麻布十番鍼灸マッサージサロン happysleep hariayakoは、更年期女性を応援する鍼灸サロンです。
自律神経のバランスと睡眠の質を整えながら、痛みから美容、メンタルまで、お一人お一人を丁寧に、みなさまの健康を全力でサポートいたします。
ご自宅で簡単にできる、セルフケアもお伝えします。

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(鍼灸師・マッサージ師:はりあやこ)

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