毎日、ぐっすり眠れていますか?
そして、起きている時間は、すっきり活動できていますか?
睡眠に問題を抱えている方は、大変多くいらっしゃいます。
寝つきが悪い
途中ですぐに目が覚める
朝早くに目が覚める
寝ても疲れがとれない
ぐっすり眠れない
夢を多く見て疲れてしまう
昼間に眠くてたまらない
などなど…
一口に不眠症といっても、悩みは人それぞれです。
睡眠導入剤や、抗不安薬などの薬に頼りすぎずに、ぐっすり毎日眠りたいなぁ…と思っている方に朗報!
東洋医学で考えた、不眠症のツボを試してみませんか?
今回は、不眠症におすすめのツボを5つご紹介します。
● 不眠症|東洋医学の3つのタイプ
東洋医学では、不眠症を主に3つのタイプに分けて考えることができます。
ご自身がどのタイプの不眠症なのかを知りたい方、そして体質改善を含めた【東洋医学の不眠症タイプ別、おすすめのツボ】のご紹介記事は、こちら
それでは、今回のテーマ、不眠症におすすめの5つのツボをご紹介します。
● 不眠症におすすめの5つのツボ
- 不眠症といったらこれ、オールマイティなツボ、「失眠」
- ストレスフルですぐにイライラ、心が安まらない方は、「神門」
- 不安や心配を抱え込みやすく、安心して眠れない方は、「労宮」
- ちょっとしたことで考えすぎてしまい、眠れない方は、「内関」
- パソコン業務や目を酷使して、眼精疲労を感じやすい方は、「攅竹」
それぞれのツボの意味や、ツボの場所をご説明いたします。
①失眠(しつみん)
不眠症のツボといったらこれ!というくらいメジャーな足つぼです。
場所は、かかとの真ん中です。
足を温めると、深部体温が下がりやすくなり、寝つきがよくなると言われています。
また、毛細血管の血流がよくるので、足が冷えて眠れない方、足のむくみが気になる方におススメです。
かかとは皮膚が固いところですので、指で押すと少し物足りなさを感じると思います。
一番のおすすめは、お灸です。
お灸はやったことがない人が多いと思いますが、失眠のツボは、とてもお灸と相性がいいツボです。
お灸が家にない方は、ドラッグストアで売っているところもありますので、ぜひ購入して、トライしていただきたいです。
お灸がない方は、椅子に座ってゴルフボールを押し当てるようにツボ刺激をしてあげるのもおすすめです。
②神門(しんもん)
ストレスが多くて、すぐにイライラしてしまい、心がざわついてゆっくり眠れない方におススメのツボです。
場所は、手首の内側にあるシワのライン上で、小指側にある腱(尺側手根屈筋腱)の親指側のふちです。
次のような感覚や症状がある方におススメです。
(メンタル)
・何かとストレスフル
・どちらかというと、せっかち
・マルチタスクで気が休まらない
・自分を駆り立てるクセがある
・焦っていて落ち着かない
(フィジカル)
・顔色が冴えない
・胸がしめつけられる感じがある
・動悸を感じる
・やたらと汗をかく
・舌の感覚異常がある
・ストレスですぐ便秘になる
・物忘れが気になる
・夢を多く見て、眠りが浅い など。
神門というツボは、五臓論の中で「心経」に属しています。
「神の門」という漢字からも想像できるように、「心」は「神」を含んでいて、五臓六腑のからだ全体を統括しています。
東洋医学での「神」とは、意識、思考、感覚、判断などの精神活動も支配していて、からだやこころの調和を保つように働く、親分のようなものです。
「心」「神」が安定していると、動作や言語、表情などの私たちが意識して行う活動も、呼吸、心拍、消化吸収などの無意識な内臓の働きも順調に行われます。
③労宮(ろうきゅう)
不安や心配を抱え込みやすく、安心してゆっくり眠れない方におススメのツボです。
場所は、手のひらで、指をグーに握ったときに中指の先があたるところです。人差し指と中指の骨(第2.3中手骨)の間にあります。
次のような感覚や症状がある方におススメです。
(メンタル)
・心配性
・緊張しやすい
・不安感が強い
(フィジカル)
・緊張すると、すぐに汗がでる
・手汗が多い
・緊張すると、口が乾く
・心が不安定になると、頭痛が起こる
・緊張すると、胸が痛くなる
・緊張すると、お腹が痛くなる
・胸の中心の骨を押すと痛みを感じる など。
労宮というツボは、五臓論の中で「心包経」に属しています。
「心包」とは、「心」を包んで保護する役割があります。
「心」がボスであれば、「心包」ボスの護衛のようなものです。
「心包」は、ボスがすぐにキズ物にされないように盾となっています。
「心の不調」を感じたら、まずは「心包」が戦いに挑み、「心」を守る体制に入るイメージでしょうか?
④内関(ないかん)
言いたいことが言えずにいたり、様々なことを悶々と考えてしまい、なかなか寝付けない方におススメのツボです。
場所は、腕の内側で、真ん中にある2本の腱(長掌筋腱と橈側手根屈筋腱)の間で、手首のシワからご自身の指3本肘へ上がったところです。
次のような感覚や症状がある方におススメです。
(メンタル)
・なんだか悶々としていて心が晴れない
・同じことばかり繰り返し考えてしまう
・感情を抑え込んでしまう
・悩みを手放せない
(フィジカル)
・言いたいことが、言語化できない
・思っていることを、表現するのが苦手
・ドキドキ動悸が気になる
・乗り物酔いをしやすい
・妊婦さんで、つわりが辛い など。
内関というツボは、労宮と同じで、五臓論の中で「心包経」に属しています。
「内関」の「内」は、内臓を意味していて、「関」は関所なような意味ですので、内臓の治療にもよく使用されます。内臓の働きは、自分ではコントロールできず、自律神経がその調整しています。内臓が動くためには、自律神経のうち、副交感神経の働きが重要で、「内関」は、副交感神経を刺激することで、内臓の動きを調整していると考えられます。
副交感神経が高まると、体が休めの状態になりやすいので、夜もよく眠れるようになります。
④攅竹(さんちく)
パソコン業務や目を酷使してギンギンに目が冴えてしまった方、眼精疲労を感じやすい方におススメのツボです。
場所は、眉頭の少し下のくぼみで、目の周りを囲んでいる骨のふちにあります。押す時は、骨に指をひっかけるようにして、少し上気味に押します。ツンとした何ともいえない、痛気持ちがいい感覚があると思います。
次のような感覚や症状がある方におススメです。
(メンタル)
・気分が興奮ぎみでおちつかない
・イライラしがちで、すぐカッとなってしまう
・物事に没頭しやすい
・つい考えすぎてしまう
・小さいことに大きく悩みがち
(フィジカル)
・眼精疲労
・携帯やパソコン画面をよく見る
・光に敏感で、疲れてしまう
・目が充血しやすい
・目がピクピク痙攣する
・頭痛、肩こり
・体に力が入りやすく、抜けずらい
・寝ていても体がこわばっている気がする など
攅竹というツボは、五臓論の中で「膀胱経」に属しています。
この膀胱経は、目から、頭、首、背中、お尻、太腿、足先までと、全身に張り巡らされた経絡で、ツボもたくさんあるラインです。
目の近くにあるツボなので、目や頭部のトラブルによく使われます。
それだけではなく、全身につながっていて、腰痛の治療や、坐骨神経痛などにも使われます。
また、脳へのつながりもあるので、メンタルの問題にもよく使われます。
緊張やストレスで、全身に力が入っている、夜寝ている時にも力が入っている感じがする時などにおススメです。
●ツボの押し方
- 基本的に、ツボは皮膚面に対して垂直に押しましょう。
- ツボは左右対称にあるので、両方とも刺激しましょう。
- ツボ押しは強すぎず、痛くなくて気持ちがいいと感じる圧で、1か所5~6回ほど行いましょう。
- 呼吸法と合わせて行うとさらに効果的です。息を吐くときにゆっくり5秒ほど押しましょう。
- お酒を飲んだ後や、食後すぐに行うのは避けましょう。
●おわりに
いかがでしたでしょうか?
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ツボ押しで、ぐっすり快眠!今日もhappy💕
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(鍼灸師・マッサージ師:はりあやこ)