春は寒暖差が大きくて、自律神経が乱れやすい季節です。
自律神経乱れると、体温調節、睡眠の質、内臓の働き、血圧、血の流れにも影響してくるので、「なんとなくの不調」が現れやすくなります。
・イライラしちゃう
・眠りが浅い
・夢が多い
・疲労感、倦怠感
・胃がもたれる
・頭痛、頭重感
・肩こり、腰痛
・冷えとのぼせ
・目が充血する
・体がかゆい
・足がつりやすい… などなど
また、自律神経が乱れると、ホルモンバランスも乱高下しやすくなるので、女性ホルモンにも影響がてきてきます。
更年期を迎えている女性にとって不調が出やすい春は、ちょっと辛い季節かもしれませんね。
●春は「肝」の季節
東洋医学では、季節と体の関係を五行論と五臓論で考えています。
・春→肝
・夏→心
・土用→脾
・秋→肺
・冬→腎
(※土用とは、季節の変わり目の約18日間×4シーズンをまとめた期間です。)
ということで、春は「肝」の季節になります。
●「肝」の働き
西洋医学の「肝臓」と、東洋医学の「肝」は、働きの意味が異なります。
●西洋医学的な「肝臓」のはたらき
・糖、脂肪、コレステロール、たんぱく質の合成と分解
・解毒、アルコールの分解
・胆汁の合成、分泌
・鉄やビタミンの貯蔵
など、肝臓は実にたくさんの仕事をしています。
●東洋医学的な「肝」のはたらき
・気・血・水のめぐりをコントロールする
・「肝」は「血の海」とも言われ、体の各部位への血の配分を調節する
・精神を安定させる
・筋肉、目、爪の働きを支える
と言われています。
●「肝」の働きが悪くなると…
・消化機能、血液循環など、全身の代謝機能が下がる。
・血流障害で、頭痛、めまい、しびれ、肩こり腰痛、不眠、冷え、のぼせ、生理不順など、さまざまな不調が現れる。
・気持ちが伸び伸びしなくなり、うつ傾向や怒りっぽくなる。
・筋肉が攣りやすくなったり、目が充血したり、爪がもろくなってくる
などの症状が起こりやすくなってきます。
●「子宮」は「肝」の担当
東洋医学では、子宮は「肝」の範疇と考えています。
(ちなみに、卵巣は「腎」ととらえます。)
子宮の血流が悪くなると、生理不順や不妊症、子宮筋腫の問題が起こりやすくなります。
生理や出産、授乳など、女性は生涯にわたって「血の生き物」ですので、女性にとって「肝」のバランスは大変重要になってきます。
●「肝」は「怒り」を担当
東洋医学では、体と心を分けずに考えます。
それを「心身一如」と言います。
五臓にはそれぞれ担当している感情があり、
春とつながりが深い「肝」の担当感情「怒り」です。
「ヒステリー」という言葉があります。
激しい興奮や怒りがむき出しになっている状態のことを言いますが、
「ヒステリー」は古代ギリシャ語の「子宮」が語源と言われています。
イライラが女性の心も体も不調をきたしやすい…
それが、春!ということなんですね。
●春の不調におススメの足つぼ
①【太衝】たいしょう
こころも体も、伸び伸びと巡らしていくためにおススメのツボです。
場所は、足の甲で、親指と人差し指の骨が合わさるVの字の凹みです。
②【三陰交】さんいんこう
血のめぐりを良くします。特に婦人科系の問題に大変役立つツボですので、女性必見です。
場所は、脛骨という骨のキワで、足の内くるぶしのから自分の指3本上です。
③【神門】しんもん
気持ちを穏やかにしてくれるツボです。マルチタスクであれやこれや慌ただしく「きーーっ!」っとなっている時に、一息入れるのにおススメです。
場所は手首のラインで、小指の腱の内側(親指側)の凹みです。
●おわりに…
女性は、血の生き物です。
そして、春は血が騒ぐ季節です。
女性のみなさま、春の不調をあなどるなかれ!
特に更年期を迎えている女性のみなさま。
「肝」を整えて、こころも体も伸びやかに、素敵な春を楽しみましょう!
●information
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