寝ないと太る!生活習慣病は睡眠不足が原因

慢性的に睡眠不足が続くと、インスリンに対する応答能力が低下してしまうため、糖尿病や肥満のリスクを高めるという調査があります。


アメリカの高校生を対象とした調査では、平均の睡眠時間が8時間の人に比べて
7時間の人は1.29倍
6時間の人は2.8倍
5時間以下の人は8.5倍
肥満のリスクが上がるという結果が出ているそうです。
睡眠不足が原因で太る理由は、食欲を増やすものと、食欲を抑えるものの、2つのホルモンの影響にあります。
1つはグレリンと呼ばれる食欲を高めるホルモン
もう1つはレプチンという食欲を下げるホルモンです。

シカゴ大学の研究では、たった2日間の寝不足でグレリンが28%増加し、レプチンが18%減少するという結果がでました。また、睡眠不足は、単純に食欲が増してしまうだけでなく普通の量を食べても満足感が得られない状態になりやすく、甘いものや脂っこいものが食べたくなるという現象も報告されているそうです。
恐ろしいですね。

レプチンが減少して、グレリンが増加すると、オレキシンが興奮すると言われています。オレキシンは、睡眠、覚醒、情動、報酬系、摂食行動などのバランスをとっている神経ペプチドですが、もっとも中心的な役割は、「覚醒の維持」と考えられていて覚醒を促し、食欲を増す作用があります。

そうすると、ここで肥満の連鎖が起こってきます。

睡眠不足 ⇒ レプチン減、グレリン増 ⇒ オレキシンが興奮 ⇒ 覚醒して食欲が増す ⇒ 起きて食べる ⇒ 血糖値が上がりオレキシンが低下 ⇒ 眠くなる ⇒ 寝ないで起きる ⇒ 睡眠不足 ⇒……… 以下リピート

眠りを奪われると、約3週間でラットは死んでしまいます。
急性的な睡眠不足は、交感神経の緊張を高め、血圧、血糖値を高めます。
慢性的な睡眠不足は、肥満のリスクを高めます。
睡眠不足が続くことはとても恐ろしいことです。

しかし、『寝れば痩せる』という調査研究はなく、睡眠時間が増えすぎてもBMIが上がってしまうという調査結果もあります。

人生はバランスが大事。
ほどよく寝て
今日も happy sleep !!!

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