
ジメジメジメジメ…
日本の夏は暑いだけでなく
湿気がなんともイヤらしいですよね…
なんとなく頭痛…
なんとなく膝が痛い…
何となく腰が重い…
足がむくんで冷える…
お腹の調子がいまいち ゆるい…
と、感じてはいませんか?
梅雨時の不調を爽やかに乗り切るための、東洋医学の湿気ケアをご紹介します!
●東洋医学|湿気は「湿邪」

東洋医学では、からだの重だるさや、天気が悪い時の関節痛、頭重感の正体を『湿邪』と関連づけて考えることがあります。
湿気は自然現象ですので、そもそもはからだに害があるものではないのですが、梅雨や秋の長雨、台風、爆弾低気圧などで湿気がtoo much! で、からだが対応できなくなってくると、それはただの「湿気」ではなく、からだに病をもたらす「湿邪」となります。
からだが丈夫で「湿邪」をはねのけられればいいのですが、からだが弱っている、もしくは、あまりの「湿邪」が強すぎる場合は、体調がすぐれなくなってきます。
また体質や生活習慣で「湿」を溜め込みやすい「湿タイプの人」がいます。
「湿タイプ」の人は、水の代謝が悪く、余分な水分をからだに溜め込みやすいた体質で、外からの「湿邪」の抵抗力も弱いといえます。
●体質チェック!あなたは「湿タイプ」?

普段、こんな症状はありませんか?
- からだが重くてだるい
- むくみやすい
- 痰が多い、痰がからみやすい
- 天気が悪いと痛みが増える
(頭痛、頭重感、めまい、膝痛、腰痛、関節痛) - おなかがゆるい、下痢しやすい
- 胃もたれしやすい
- めまいが多い
- おりものが多い
このような症状がいくつか当てはまる方は、からだに「湿」を溜め込みやすい「湿タイプ」さんかもしれません。
● 「湿邪」の性質

東洋医学では、梅雨時のからだの重だるさや頭痛、関節痛の正体を「湿邪」と考えます。
「湿邪」には次のような特徴があります。
① 下注性…下に流れる性質
「湿」は下へ下へと流れる性質があるため、足のむくみなど、下半身に症状が出やすくなります。
② 重濁性…重たい性質
「重たい」性質があるため、からだが重だるい、頭重感、にぶい性質の痛みを感じやすくなります。
③ 停滞性
流れにくく粘り強くしつこく停滞する性質なので、昔の古傷や関節痛、神経痛などが長引いたり、悪化しやすくなります。
④ お腹をこわしやすい
湿気は胃腸を攻撃しやすい性質があるので、消化力や水分代謝が落ちやすく、下痢などお腹を壊しやすくなります。
● からだの湿気をさばく方法とは

湿タイプの人は、湿気が強い梅雨、夏、秋の長雨は、どうやってすごしたらいいのでしょうか?
単純な答えは
「湿邪」に出て行っていただきましょう!
●汗をかく
軽い運動やお風呂で汗をかいて、体内の湿邪を追い出してみましょう。
●からだを冷やさない
からだが冷えると血流が悪くなり、代謝が落ちてしまいます。
また、汗をかきにくい体質になり、からだに余分な水分を溜め込みやすくなります。
●冷たいものを食べすぎない
暑い季節はキンキンに冷えたビール、きゅうり、スイカがおいしい季節です。
しかし、冷たい飲み物、生ものの取りすぎると、特に湿タイプの人は、からだに余分な水分を溜め込みやすくなります。
●甘いものをたべすぎない
糖質は水を引き込む性質があるので、甘いものを食べ過ぎるとむくみやすかったり、足がつりやすくなると言われています。
●よく噛んで食べて、腹7分
胃腸が弱っていると、からだの中の水分分配のバランスが悪くなります。
東洋医学では、水のコントロールは「胃」が担当するので、食べる量を腹7分くらいにして、よく噛んでゆっくり食事を楽しむと胃が疲れずにすみます。
また、お灸や漢方でからだの余分な水分を排泄しやすくする「体質ケア」をしてみることもおすすめです。
● からだの湿気をさばく おすすめのツボ 3つ

湿度が高い季節に「湿邪」と戦うツボをご紹介!
①足三里(あしさんり)
胃腸の調子を整えて消化吸収力を高め、水分代謝をよくしてくれます。

場所は膝のお皿の下から自分の指4本下で、骨(脛骨)の外側にある筋肉のもりあがったところです。
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②陰陵線(いんりょうせん)
からだの湿をさばいて、むくみによく利用される代表的なツボです。

場所は、足の骨(脛骨)の内側の骨ぎわを指で撫で上げていき、カーブで指が止まるところです。
湿タイプの人は、押すとかなり痛いです。
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③湧泉(ゆうせん)
足の冷えやむくみ、腰の重だるさ軽減におすすめのツボです。

場所は、足の裏で、指をグーに曲げた時にできる凹みにあります。
腎臓機能アップにも効果的で、おしっこトラブルにもおすすめ。
このツボたちは、できればお灸がおすすめです。
ご自宅でのお灸が難しければ、ツボ押しでもOK
息を吐きながら3秒間ほどゆっくりツボ押しを1日2回、3~5回行うとよいでしょう。
● おわりに
高温多湿の梅雨から夏、秋の長雨など、日本は「湿」が強い国かもしれません。
また、日本人は欧米人に比べると、胃腸が弱い民族かもしれません。
「胃腸が弱い人」は「湿気にも弱い」という性質があるので、日本人は「湿タイプ」の体調不良がほかの国より多いと言えます。
体に「湿」を溜め込まないように、胃腸を十分ケアしながら、「湿気をさばくケア」を行っていきましょう。
そして梅雨時期から夏、秋を爽やかに、健やかに、楽しく過ごしていきましょう。
当サロンでは、体調に合わせたお灸のホームケアのアドバイスもさせて頂いております。
また、お灸の販売もおこなっております。
湿気をさばく、ちょっとしたセルフケアで
めざせ!健康美人💕

● Information
麻布十番鍼灸マッサージサロン happysleep hariayakoは、更年期女性を応援する鍼灸サロンです。
自律神経のバランスと睡眠の質を整えながら、痛みから美容、メンタルまで、お一人お一人を丁寧に、みなさまの健康を全力でサポートいたします。
ご自宅で簡単にできる、セルフケアもお伝えします。
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(鍼灸師・マッサージ師:はりあやこ)



